断捨離が「気持ちいい」と思ったら危険?断捨離して「うつ」っぽいと感じるのはなぜ?

収納ブームやお片付けブームの影響もあり、多くの人が一度は断捨離をした経験があるのではないでしょうか。

あなたは「断捨離」と聞くとどんなイメージを思い浮かべますか?

「とにかく身の回りのものを捨てること…?」

「ミニマリストがやること…?」

実は「断捨離」=「ものを捨てる」ではないのです!

断捨離で要らないものをすべて捨て、スッキリとした空間で生活することはいいことのように思えます。

しかし、「断捨離が気持ちいい!」と感じている人は注意してください。

この記事では、断捨離の危険性や本来感じるべき効果、「うつ」っぽく感じるの好転反応などについてわかりやすく解説していきます。

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物で家の中がいっぱいだったら断捨離したほうが4つの理由

もしも家の中がたくさんの物で溢れているなら、断捨離することは基本的にはオススメです。

理由はいくつかありますが、代表的なものとしては、

  • 物がどこにあるかわからず無駄がある
  • 部屋に人を呼びにくくなる
  • 災害時などに避難経路が確保しづらい
  • 部屋の掃除が行き届かなくなりやすい

の4つです。

こんなときは不要な物を断捨離して部屋を整理整頓すれば、快適な生活を手にいれる近道になります。

ですが、断捨離というのはもともと「ものを捨てる」ことが目的ではありません。

断捨離とはヨガ哲学から生まれた「断行・捨行・離行」という考え方を指しています。

これは、

無駄なこだわりや悪い習慣を「断」つ

不要なものや余計な心配事を「捨」てる

余計な物欲や執着心から「離」れる

ということです。

この考え方から導き出される断捨離の本当の意味とは、「自分に本当に必要なものを見つけること」

不用品を捨て増やさない、ものへの執着を捨てて身軽に生きることを目指す考え方なのです。

断捨離の好転反応とは?頑張って捨てているのに「うつ」っぽく感じるのはなぜ?

いざ断捨離を始めると、頑張っていっぱい捨てているのになんだかイライラしたり、うつのような症状を感じたりすることがあるかもしれません。

これは「好転反応」と呼ばれる状態で、大雑把に例えるとダイエットをしていて訪れる停滞期や、運動を始めたら筋肉痛におそわれた、という時期に似ています。

断捨離には相当な気力と体力が必要です。

体力はものを捨てるという行為自体にかかってきます。

捨てる物が多かったり大きい物だったりすると、当然に体力を消費しますよね。

そして気力は、捨てる物と向き合っているときに消費します

「これは捨ててしまってもいいのか?」

「思い出があるからこれを捨てるのは忍びないけどどうしたらいいのか?」

など、捨てる物と向き合って真剣に考えることで、私たちは想像以上に気力を使います。

根を詰めて断捨離していると、気力も体力も大幅に消費することから、疲れてしまうのは当たり前のことなのです。

他に見られる好転反応としては、頭痛や体のだるさを感じたり、風邪をひいてしまったりなどがあります。

ダイエットの停滞期や筋肉痛を乗り越えるのと同じように、地道にコツコツと続けていくのが抜け出す近道です。

ですが、好転反応の症状が重くて辛い時は無理をせず、少しペースを落としたり、休んだりすることも大切です。

断捨離が「気持ちいい!」のも危険?断捨離依存症に注意!

断捨離をすると、

  • 部屋が整理整頓される
  • お金や時間、心に余裕ができる
  • 考え方が変化する

などのメリットがあります。

一方で、「断捨離が気持ちいい」と感じたときは赤信号!
もしかしたら「断捨離依存症」になってしまっているのかもしれません。

【断捨離依存症チェックリスト】2つ以上当てはまったら危険!

  • とにかく要らないものを捨てる必要があると思っている
  • 物を捨てるとスッキリする
  • 何も考えずにとりあえずゴミ箱に入れようとする
  • 捨てることに快感を感じる
  • 人からの贈り物が迷惑だと思う
  • 家族の持ち物も捨てたくなる
  • 家族が物を増やすのが嫌
  • 必要なものまで捨てて後悔したことがある
  • 自分が上手くがうまくいかないのは物を捨てきれていないせいいかないのは物を捨ててないからだと感じている

断捨離依存症とは?

そもそも依存症は「物質的依存」と「プロセス的依存」の2つに分けられます。
物質的依存は、アルコールや薬物など中毒性のある物質に対して依存している状態。
プロセス的依存は、SNSやギャンブルなど特定の行為にのめり込み抜け出せなくなっている状態。
どちらもその人の健康や日常生活、人生に大きな支障をきたす可能性があります。

断捨離依存症はプロセス的依存症に当てはまります。

「とにかく物を捨てなければ…」
「物を捨てないと幸せになれない」
「ものを捨てないから自分の人生もうまくいかないんだ」
などの強迫観念を感じている人は要注意!
断捨離依存症の兆候があると言えるでしょう。

「自分には依存症なんて関係ない」
と思っている方も気をつけてください!
依存症はいつ誰が発症してしまうかわかりません。

断捨離依存症にならないためには?

断捨離依存症にならないためには、断捨離の本当の効果や本来の目的をきちんと理解しておく必要があります。

ただ闇雲に捨てればいいというわけではありません。

本来の目的を理解せずに断捨離を強行していまうと、ものを捨てるという手段だけが一人歩きしてしまい、行き過ぎれば断捨離依存症を招きます。

物を捨てるという行為は「自分に本当に必要なものを見つけ生活の質を豊かにする」ための手段に過ぎません。

物を捨てるのが気持ちいい、と感じてしまう人は必要な物や大切な家族の思い出まで捨ててしまう前に、自分がなんのために断捨離をしているのかもう一度考えてみましょう。

断捨離で「もっと捨てたい!」が止まらなくなった時の対処法はこちら!

断捨離で生活も変わればうつにも効果ある?うつ病で起こりがちな「部屋が汚い」という事態を打開するという例で説明していきます。

物を捨てられない人はうつ病になりやすいと言われています。とにかく要らないものを捨てなければと思っている
不要な物を捨てずにいると部屋が汚くなり、家に居てもリラックスするどころか憂鬱な気分を増長させてしまうからです。

部屋が物でいっぱいになってしまう原因の一つに「ためこみ症」という疾患があるのをご存知ですか。

ためこみ症
ためこみ症 Hoarding disorder

疾患の具体例
49歳、男性。古新聞や古雑誌、道ばたで配られていたチラシ、家に届いたDMなど、紙類を大量にためこんでいます。自宅のリビングや寝室、廊下まで紙類を積み上げ、家の中が常に取り散らかった状態です。本人は「いつか使うかもしれないから」と言いますが、家族は生活に支障があり、苦痛を訴えています。妻から離婚を突き付けられ、渋々医療機関を受診しました。

特 徴
ためこみ症は、多くの人にとって不要で価値のない物を大量にためこみ、手放すことができない障害です。
(中略)
ためこみ症の患者さんは、ためた物によって部屋の中が取り散らかり、通常の生活空間として使用できないか、使用が困難になります。例えば、テーブルや床、ベッドの上などにも、ためこんだ物が積まれていることがよくあります。それらを紛失しないように、常に目の前に置いておくこともしばしばあります。こうした物の集積によって、食事や睡眠などの基本的な行為に支障を来し、健康を害する人がいます。また、家族との関係性を損なったり、近隣住民や自治体職員から物を撤去するように言われたりすることもよくあります。

引用元:ハートクリニック こころのはなし

ためこみ症患者の約7割が、うつ病や不安症または双極性障害などの気分障害を併存しています。

うつや双極性障害、気分障害、ためこみ症などで「どうしても物が捨てられない」「汚部屋から抜け出せずにいる」人にオススメなのが、スモールステップ断捨離。

断捨離というと、一気にすべての物を出して不要な物と必要な物を選別していくやり方が一般的です。
たしかに一度に片付けられるのはメリットですが、大変な労力と気力が必要になるので、気分が落ち込んでいる時には難しいかもしれません。

そんな時にぴったりなのがスモールステップ断捨離です。
方法は簡単!
とにかく小さなステップから断捨離を始めていきます。
具体的な方法としては、

  • 一分間だけ掃除してみる
  • CMの間だけ掃除してみる
  • テーブルの上だけ片付けてみる
  • 玄関に出しっぱなしの靴だけ片付けてみる
  • 1日3つ捨ててみる

このように「これくらいだったらやってみようかな」と思えるくらい小さなことから始めて継続していくことが重要になります。
積み重ねていけば時間はかかるものの確実に部屋がキレイになります!

断捨離で整った部屋を手に入れてうつ症状の改善を試みてみましょう。

※うつ症状などの疑いがある場合は必ず先に医療機関を受診してください。

まとめ

断捨離を適切に行うことで、

  • 時間やお金、心の余裕が手に入る
  • うつ病の改善が期待できる

などさまざまなメリットがあります。

しかし「自分に本当に必要なものを見つける」という本来の目的を忘れると、物を捨てることに執着する断捨離依存症に陥る可能性も…。

断捨離は豊かな暮らしの”手段に過ぎない”のだと認識し、必要な物や大切な家族の思い出まで捨ててしまう前に、自分がなんのために断捨離をしているのかもう一度考えてみましょう。

また、断捨離は一気に終わらせる必要はありません。
まずは”1日に3つ物を捨てる”、”1分間だけ掃除してみる”などの小さいことから始めるスモールステップ断捨離に挑戦してみましょう。

正しい断捨離で快適な生活を手に入れてくださいね。